万葉の里・麗しの陶「まほろば陶 奈良・四人展」

この度の緑ヶ丘美術館・本館の【米田和作品集出版記念展】と
緑ヶ丘美術館・別館の【まほろば陶 奈良・四人展】は
12月26日(日)をもって終了いたしました。
両展覧会も、新型コロナウイルス感染拡大防止を最優先としまして、
入館時の体温計測や、ご連絡先確認のための入館カード記入など、ご来館者の皆様には
引き続きまして感染拡大防止にご協力いただき、ありがとうございました。
お蔭さまをもちまして、ご来館者様及び当美術館関係者におきましては未だ感染者の発生も
報告されておらず、無事に両展覧会が終えられましたことを嬉しく思っております。
12月27日(月)~1月7日(金)までは次回作品展準備のため休館とさせていただきます。
次回の展覧会は1月8日(土)~3月13日(日)まで【岸本圭司 漆芸展】を緑ヶ丘美術館・本館で、
【水指ト茶碗テン15】を緑ヶ丘美術館・別館で開催いたします。

一日も早く新型コロナウイルス感染の終息を迎えられますよう
ご来館の際には引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止にご協力いただきまして、
次回の展覧会も皆様のご来館をお待ちしております。

緑ヶ丘美術館・本館
緑ヶ丘美術館・別館

まほろば陶

710年に日本の本格的な首都・平城京が誕生してから1300年。その昔、大陸からは仏教とともに文化、技術が伝来、遣隋使、遣唐使を経て、古都奈良の歴史は日本の風土風習を形作り、その文化は今も連綿と続いている。
万葉の時代、大和まほろばの国は異文化を吸収し、目を見張る輝きを見せたのであろう。渡来した民の残した功績は今も受け継がれ、時代とともに姿を変化させ<まほろば陶>として奈良に息づく。
《万葉の里・麗しの陶》奈良・四人展は、奈良在住の陶芸作家の共演です。それぞれに異なる技法、感性で表現された陶の景色をお楽しみください。
緑ヶ丘美術館・別館、秋の展覧会です。

  • 荻野 萬壽子 Ogino Masuko練上ねりあげ

    練上作陶家 / 日本工芸会正会員(奈良・北葛城)

    練上技法に独自の技を編み出し、突如、工芸界に出現した陶芸家。
    幾重にも貼り重ねられた粘土が絶妙な色のグラデーションを放つ。
    作家秘伝の練上は、やがて“まほろば ” の風景を映し出す。

    images〈練上大輪華〉

  • 本多 亜弥 Honda Aya染付そめつけ

    染付作家 / 日本工芸会正会員(奈良・天理)

    呉須を含んだ太い筆から生まれる清楚な染付作品。様々な鉱物を調合しオリジナルな青色を作り出し、濃淡で立体感を出す。研究を重ね<染付彫>を開発。心を澄みわたらせる伝統の色が顔を出す。

    images〈染付彫鉢 紫陽花〉

  • 山中 辰次 Yamanaka Tatsuji青瓷せいじ

    青瓷作家 / 日本工芸会正会員(奈良・天理)

    回転体のろくろ成形から生まれる四角や花弁形。磁土は、精巧な技によって薄く削り込まれ、繊細な青瓷の肌を纏う。おびただしい回数の施釉と磨き。青白瓷に透明感のある景色が浮かび上がる。

    images〈青瓷白暈し四角鉢〉

  • 糸井 康博 Itoi Yasuhiro灰釉はいぐすり

    陶芸家 / 日本工芸会正会員(奈良・王寺)

    松、樫、杉、葡萄など、独自の植物灰の釉薬を研究。自然の灰から生まれる柔らかな表情の焼き色を生み出した。施釉の植物灰は高温でガラス質に変異する。陶土に馴染む灰釉の進化はこれからも続いていく。

    images〈灰秞鉢「跳」〉

  • images練上組皿
  • images練上大輪華
  • images青瓷白暈し四角鉢
  • images青瓷白暈し大鉢「雲景」
  • images染付彫四方鉢「艶葉樹」
  • images染付金柑文鉢
  • images灰釉壺「宙」
  • images灰釉鉢「跳」