日本の<漆>展-V

技を尽くした珠玉の輝き
日本の歴史風土が育んだ美の世界

緑ヶ丘美術館所蔵の漆芸作品コレクションによる「日本の<漆>展」。
五回目となる今回は、輪島や金沢、そして奈良を中心とする各地の漆芸家の手による美と品格を兼ね備えた器、飾皿、額などを展示します。
2024年、輪島のある能登半島は大きな災害に見舞われました。
しかし長い年月をかけて磨かれた技術と美意識の結晶とも言えるこれらの作品には、逆境を跳ね返し得る力があります。
漆工芸の限りない可能性と極められた美の形を、日本の漆芸発祥の地・奈良にてぜひ、ご高覧ください。

  • images角 偉三郎
    溜漆椀H11.0×Φ21.0cm
  • images寺西 松太
    蒔絵箱「虎の尾」H6.5×W28.0×D30.8cm
  • images西 勝廣
    沈金草花銘々皿H1.0×W13.8×D13.6cm
  • images鳥毛 清
    沈金四方盆「森の路」H3.0×W24.3×D24.3cm
  • images片山 雅博
    蒔絵夕照箱H11.5×W21.1×D13.2cm
  • images大角 裕二
    蒔絵乾漆箱「秋水」H13.0×W31.2×D20.1cm
  • images若林 雅子
    螺鈿秋麗箱H12.0×W21.0×D18.2cm
  • images松崎 森平
    乾漆螺鈿盛器「波の果て」H10.0×W63.0×D31.0cm

芸術の原風景と出逢う

日本の<漆>展-Ⅴ緑ヶ丘美術館 館長 菅野一夫

この度5年ぶりに、緑ヶ丘美術館所蔵の漆芸作品コレクションによる「日本の<漆>展」を開催させていただく運びとなりました。
美しい質感や色合いで人々を魅了し続ける漆器は、食器などの日用品、美術工芸品、家具など様々なかたちで私たちの生活文化に根付く伝統工芸品です。
そして日本においては、仏教の伝来とともに大陸の漆工芸が伝わり、その後天平文化で花開いており、その足跡が正倉院に数多く残っております。また、平安期に奈良県宇陀郡の曽爾村(そにむら)が漆の産地として栄え、生産を管理する「漆部造(ぬりべのみやつこ)」が置かれていたという歴史もあります。そのため当館のある奈良の地は、日本の漆芸発祥の地と言われるのです。
さて、皆様もご存知のように、日本有数の漆器生産地である北陸地域は、2024年に能登半島地震と豪雨という2度の大きな災害に見舞われました。
輪島塗や金沢漆器の産地も被害を受け、一時はその打撃の大きさに愕然とさせられましたが、日本の漆器産業を支えてきたつくり手たちは伝統産業、技術継承への強い思いを持ち続けており、今また、その芽が力強く伸びてきています。そんな思いを応援するべく、日本の漆芸発祥の地・奈良にある当館にて「美と品格、日本の<漆>『輪島、そして・・・・』」というテーマのもと、輪島塗、金沢漆器、奈良漆器を中心とした漆芸の名品を展示いたします。
蒔絵、螺鈿、沈金など技術の粋を尽くした新旧作家作品の共演は、いずれも圧倒的な魅力を放ち、見る者の心を捉えることでしょう。
日本の素晴らしい伝統工芸である漆芸の、限りない可能性を肌で感じていただくことができれば幸いです。

ショッピング案内shopping

緑ヶ丘美術館でのみの限定販売となります

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<数量限定>一筆箋 30枚綴り 2種
販売価格
各 500円


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<数量限定>レターセット 封筒3枚・便箋10枚組 3種
販売価格
各 1,000円